だが、この差異から、フランスでは政治の領域に宗教的次元が存在しないという結論が導けるわけではない。 事実、研究者のあいだでは、ライシテ(およびこの原理に即した近代的な価値観)を市民宗教などのタームでとらえることの妥当性が問われている。 フランスの宗教状況を見ていきましょう。カトリック教徒が比較的多いものの、その割合は過去数十年の間に縮小し、現在は無宗教割合が増えているなど世俗化が非常に進んでいます。フランスが持つ歴史は「現代世界史の幹」とも表現されるなど、近現代のヨーロッ 「ライシテ」は、フランス革命以来、200年をかけて築いてきた「宗教共存の原理」ですが、イスラム人口が500万を超え「フランス第2の宗教」となった今もなお有効なのかどうか――。. フランスにおける「イスラーム問題」と政教分離原則ライシテ 佐藤 香寿実 Ⅰ はじめに 第二次世界大戦以降, フランスは旧植民地国を中心と して大量のムスリム移民を受け入れてきた.第二・第三 世代へとイスラームが受け継がれ,世俗主義社会にムス この問題は、国家と宗教、国家と教育、非宗教的国家が国民を統合する方法などの根源的な問題にかかわってきます。. 「論文BOX」の中から選んで、各論文の概要やねらい、読みどころについて紹介しています。, 2003年から2004年にかけて、フランスで「イスラム子女の公立学校でのヘッドスカーフ着用を認めるかいなか」が、国を二分するような議論になりました。, この年の秋、パリ近郊の中学校で、イスラム系の2人の女子生徒が「校内でスカーフを着けている」ことを理由に、教師から「教室に入ることを禁止」されたのです。学校側の言い分は、「イスラム子女のスカーフは宗教性が強く」、また「体育や科学の実験のときに危険である」というものでした。, 事件はメディアにも大きく取り上げられ、激論を呼び起こしました。他にも同様の事件が続き、論争は長期にわたりました。, そして、2004年、公立学校において「大きな十字架やスカーフ、キッパ(男性のユダヤ教徒が頭にのせている小さな帽子)などの目立つような宗教的しるし」の着用を禁止する法律が制定されました。, イギリスやドイツなど他のヨーロッパ諸国でも、多数のイスラム系移民を受け入れています。しかし、スカーフ着用が大きな問題になったことはありません。なぜフランスでは、これが熱い議論を呼び起こすのでしょうか?, 「ライシテ」とは政教分離、非宗教性、世俗性などを意味する概念であり、国家や学校などの公的な空間から宗教色を一掃するという「非宗教性」も、ここからきています。, しかし、それでは「宗教的しるしの禁止」は、信教の自由を定めた同国の憲法や国際法に違反しないのでしょうか?, この問題は、国家と宗教、国家と教育、非宗教的国家が国民を統合する方法などの根源的な問題にかかわってきます。, 「ライシテ」は、フランス革命以来、200年をかけて築いてきた「宗教共存の原理」ですが、イスラム人口が500万を超え「フランス第2の宗教」となった今もなお有効なのかどうか――。それが問われているとも言われています。, たとえば、昨2005年秋から拡大したパリ郊外の若者による「暴動」も、背景には、イスラム系移民の2世、3世が抱いている「差別と貧困への不満」があるとも指摘されています。, この論文では、そうした「イスラム・ニューエイジ」にも触れており、フランスの「今」と「未来」を考える糧を与えてくれることでしょう。, Copyright © 公益財団法人 東洋哲学研究所 The Institute of Oriental Philosophy. このライシテはフランスの国是のひとつと言っても良い。 この原則的な理念は、フランス革命で生まれ、19世紀末に始まる第三共和制時に定着したものだ(『国家と教会の分離に関する法』は1905年に制定 … 政教分離法/ライシテ. 際には「移民2世」など「移民同然」の状況におかれた人々が多く存在する。 3)2003年国籍法改正などにより、一定のフランス語能力、ライシテなどのフランス市民として の基本事項の理解と遵守、他の国籍を既に保有していないことも条件とされた。 移民の増加による民族・文化の多様化、そして価値観の変化がその導入の背景にある。折しもフランスでは、学校を非宗教的な場とする「ライシテ」という原則に、ムスリム系女性生徒たちが「違反」した「スカーフ問題」が起こった。 3つ目の要因は、フランスが強い世俗主義(「ライシテ」)の国であることだ。 フランス以外の欧州の国を見ると、海外移住者がたくさん出た国が多い。 逆にフランスは、どちらかというと外からの移民を多く受け入れてきた国だ。たとえば私がそうだ。 「 ライシテ 」ですが. 1905年フランスで成立。信仰の自由、公教育での宗教教育の禁止などを定めた。これによってフランスの政教分離の原則(ライシテ)が確立した。1989年以降、イスラーム系移民の増加により原則が動揺している。 フランスは、普遍主義(個別のもの、個別性・特殊性よりも、全てまたは多くに共通する事柄、普遍性を尊重・重視の立場)と、ライシテ(政教分離)の尊重から、ムスリムの女性の象徴的衣装ともいえるヴェールを許容できない立場を貫いてきた。 フランスにおけるライシテとは何か?学校におけるライシテ(laïcité)憲章 25. フランスにおいては、重要な共和国原理の一つであるライシテの原則 の下で、公立学校は宗派教育を行わず、また宗教的中立性が公立学校教 育の重要な原則とされてきた。ところが、フランスでは、近年、公立学 校で「宗教」を教えるようになりつつある。 フランスの移民政策は「同化主義」 フランスのみならず、歴史的に見て多くの移民が欧州各国に流入しているが、欧州の移民政策の歴史的な潮流は大別すると2つに分けられる。 まず一つは「多文化主義」といわれるものだ。 政府はイスラム系住民との橋渡しとしてフランス・イスラム教評議会(CFCM)を設立し、宗教指導者との話し合いの場を設けてきた。また、今年に入ってからは、移民の子どもなどのフランス語習得を支援するため、義務教育の開始年齢を6歳から3歳にまで引き下げることを決めている。 ライシテとは「フランス独特の厳格な政教分離原則」であるという理解が、間違ってはいないけれども、やや一面的であることが納得していただけるのではないでしょうか。 ライシテは歴史のなかで変化してきたいわば「生き物」です。 「外国で生まれ、出生時にフランス国籍を持っていなかった人」――これが、フランスにおける移民の定義である(国立統計経済研究所)。つまり、出生地と国籍の届出によって、移民か否かが決まるということになる。1999年の国勢調査によれば、フランス本国に居住する移民は431万人。これは、人口の7.4%にあたる。このうち156万人がフランス国籍を取得している。残りの275万人は国籍を取得しておらず、これにフランスで生まれた外国人51万人を加えると、フランス本国に居住する「外国人」は32… フランスにおけるアラブ系移民の同化 ~マグレブ移民のフランス社会への同化の軌跡から次世代の移民を考える~ 毛利 恵美 フランスの大きな社会問題の一つに移民問題がある。移民は現在フランス人口の7,4% を占めている。 ライシテ(仏: laïcité; 形容詞 ライック laïque)とは、フランスにおける教会と国家の分離の原則(政教分離原則)、すなわち、(国家の)宗教的中立性・無宗教性および(個人の)信教の自由の保障を表わす。説明的に「非宗教性」という訳語が当てられることがあり、ライシテの成立過程について (laïcisation の訳語として)「非宗教化 / 世俗化」(=社会における宗教の影響力の減少) という語が用いられることもある。また、日本のメディアでは「世俗主義」と訳されることもあるが、これは英語の s… フランスでは、第二次世界大戦後の労働力不足を補 うため、スペインやポルトガル、アフリカ諸国等から大 量に外国人労働者を受け入れてきた。 1973年の石油ショックでフランス経済が停滞すると、 それまでの移民奨励政策は大きく転換する。1974年、 「イスラム・スカーフ事件」から見る移民問題 ― ライシテとイスラム教 ― 1.「イスラム・スカーフ事件」の概略 フランスは欧州最大のムスリム国である。フランスの総人口のうち、ムスリムが占める 割合はおよそ8%、数にして 500 万人にものぼる。 フランスでは、移民をフランス人から分離した特別学級の反省から、移民・フランス人の区別なく学業不振から子どもたちを救うための教育政策へと現在転換している。 フランスの事例が示すのは“統合”の名の下に既存の社会の価値観を移民に当てはめることの限界だ。国内のムスリム人口の割合はなおも増えることが推計されているなか、フランスは理想と現実のはざまで、今なお模索を続けている。, テロで注目されたフランスのひずみ. 正確な定義が無い ゆえに 日本語訳もなかなか難しいですよね。 今回はライシテについて非常に 簡単にその特徴をまとめました。 ライシテはフランスが ヨーロッパ1 テロが発生する国 であることや. それが問われているとも言われています。. 立させるまでの間の移民政策については、おおむね次表のとおりであり、詳細は割愛す る。 フランスの移民政策に関する1974年以降の主な動き 1974.7 第一次オイルショックを受け、原則として外国人労働者の新規受入れの門戸を 閉じる。 な考えから、フランスの移民の現状や起きている問題を分析していく。 第1章では移民の定義を明確にし、フランスで移民が増加したプル要因や移民法などのフランス 国家の移民に対する政策を取り上げる。第2章では実際の移民数や構成国の割合など現状を明 ジャスミン男 2015/01/23 23:46. ける移民政策に抗うように、イスラム系移民が自らの宗 教的自由の実践を求めて独自の私立学校の設置・運営を 進めてきたことも契機となり、フランス社会におけるイ スラム系移民の「統合」と「分離」の側面は、今日、な フランスを代表するライシテ研究の第一人者による、フランス革命から二〇世紀初頭までのライシテが確立していく歴史を概説した一冊。現在のライシテが直面する変化についても若干の言及が加えられている。『国教を立てることを禁じ、いっさいの既成宗教から独 なる文化・風習・宗教を持つ移民をフランス社会に同化させるために政府が取ってきた政策 には、ライシテ(Laicite=非宗教政策、政教分離策)という概念が根底にある。例えば国 や地方自治体は、宗教施設の建設などへの補助金の支出が禁じられている。 テ」の原則のもと、特定の集団を優遇するような政策に前向きではなかった。しかし、これまでの統合政策に「同化の押しつけだ」という批判も上がる中で、対応に一部変化も見られる。 宗教の異なる移民をフランス社会に統合するための政策として、フランスが適用してきたのが「ライシテ(laïcité)」だ。 移民と非移民の間の格差 にも

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